30MN載荷加熱装置

概要

本装置は、竹中工務店技術研究所内の耐火実験棟において、柱、梁、床など試験体最大寸法で長さ6m、幅3.3m、高さ9mの実大規模の構造部材や、高強度材料を用いた試験体に対して、最大載荷能力30MN、最大加熱時間8時間の載荷加熱実験を行うことが出来る載荷加熱装置です。
また、載荷フレームの2ヶ所の炉内載荷位置への移動と試験体設置、解体時の待機位置への移動は水平移動機構により、また試験体のサイズ変更に伴う高さ方向の載荷位置変更は垂直移動機構によりどちらも自動的に移動、固定することが可能です。

特長

本載荷加熱装置は30MNという大きな載荷能力を持つだけでなく、取り扱いにすぐれ、安全性にも配慮したさまざまな能力を併せ持っています。
たとえば、約380tもある上部載荷フレームは、準備作業のためにレール上を走行して待機位置へ移動したり、油圧ジャッキを格納した上部梁を試験体形状に合わせるために柱に沿って昇降することが可能で、動作完了後は載荷に備えて安全確実に上部載荷フレームを固定することができます。
もちろん、これらの動作は全自動制御を採用したことで、それぞれの設定値を入力するだけで自動的に所定位置に移動固定することができるようになりました。

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